2020.1.4の「温排水の利用で地球温暖化対策を」のブログの訂正

 

一部間違いがありましたので訂正します

2020.1.4の「温排水の利用で地球温暖化対策を」の私のブログで、「次に二酸化炭素が一定排出された温排水を、今度は電気分解するのです。海水は水に主に塩(NaCl)が溶け込んだものであり、海水を電気分解すると、陽極側に酸素が、陰極側に水素が発生します。つまり電気分解することにより、水分(H2O)が減少するのです。」の部分について、友人から間違いではないかという指摘がありました。

再度、調べたところ、海水=食塩水の電気分解は、特に電解法または食塩電解法という名称が付けられていることが分かりました。

食塩電解法の化学反応式は次の通りです。

2NaCl+2H2O → 2NaOH+Cl2+H2 

つまり、食塩水(NaCl)を電気分解することで、水酸化ナトリウム(NaOH)、塩素(Cl2)、水素(H2)の3物質が得られるということです。水分だけが電気分解するのではないということです。

工業的には、イオン交換膜法、隔膜法、水銀法の3つの方法があるそうですが、日本国内で多く採用されているのは、イオン交換膜法なのでこれについて説明します。

イオン交換膜法では、陽極側と陰極側とを仕切る膜として、イオン交換膜を用います。
この膜は陽イオンを選択的に透過する(陰イオンは通さない)密隔膜だそうです。

そして、溶媒には陽極側に飽和食塩水、陰極側に水(純水)を使います。

この状態で外部電源から電流を流すと電気分解が起こり、陽極側にある食塩水と陰極側にある水との間で陽イオンの移動が起こります。

陽極側、陰極側の化学反応式をまとめると、以下のようになります。
陽極側: 2Clー → Cl2+2e-
陰極側:2Na+ + 2H2O + 2e- → 2NaOH +H2

つまり、陽極側で生じたナトリウムイオンがイオン交換膜を通って陰極側に入り、水酸化ナトリウムと水素が生成するのです。陽極側には塩素が発生します。

結果として、海水は塩素、水素、水酸化ナトリウムとなり変化しますので海水の量は減ります。従って結論として2020.1.4のブログは正しかったのですが、経過とプロセスが誤っていました。

お詫びして訂正します。

 

2020年2月16日 白崎淳一郎のblog